ボーグル・バフェットら5人に学ぶ投資哲学|50代の新NISA戦略へどう生かす?

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投資を続けていると、「インデックス投資が正解」「優良株を長く持つべき」「配当を重視したい」「株だけでは不安」と、いくつもの考え方に出会います。私も、誰か一人を丸ごと真似するのではなく、複数の先人から自分に必要な部分を取り入れてきました。

この記事では、私が参考にしているジョン・ボーグル、ウォーレン・バフェット、ベンジャミン・グレアム、ジェレミー・シーゲル、レイ・ダリオという、投資の先人・著名人5人を紹介します。そのうえで、50代で退職が近づく私が、新NISAと今後の資産配分へどう生かすかをまとめます。

この記事の結論
私の基本形は、ボーグルの低コスト分散を土台にして、個別株はバフェットとグレアム、配当はシーゲル、守りはダリオの考え方を借りることです。相場予想で全部を動かさず、新しい入金で少しずつ配分を整えます。
目次

参考にしている投資の先人・著名人5人と、取り入れる考え方

人物主に学ぶことそのまま真似しないこと
ジョン・ボーグル低コスト・市場全体・長期保有米国中心の考え方を自分の保有状況へそのまま当てはめる
ウォーレン・バフェット企業の質・長期目線・複利少数銘柄への極端な集中
ベンジャミン・グレアム安全域・割高を避ける姿勢低PER・低PBRだけの機械的判断
ジェレミー・シーゲル株式の長期保有・配当再投資利回りの高さだけで銘柄を選ぶ
レイ・ダリオ経済環境の違いに備える資産分散レバレッジを含む機関投資家の配分

5人は同じことを主張しているわけではありません。だからこそ、誰が正しいかを決めるのではなく、自分の資産形成のどの役割を任せるかを考えるのが大切です。

ジョン・ボーグル|低コストで市場全体を持つ

バンガード創業者のジョン・ボーグルから学ぶ中心は、予想で勝とうとせず、低コストのインデックスファンドで市場全体を長く持つことです。売買回数や手数料を増やさず、続けられる仕組みを先に作ります。

Johnny式では「コア」を任せる

ボーグルの中心思想は、低コスト・広範な分散・長期保有です。一方、米国外株式の持ち方については、本人の見解と現在のバンガードの分散原則を同一視しません。私は現在の米国比率を踏まえ、ボーグルの「低コストで広く持つ」という考えを、全世界株や米国以外の株式へ応用します。

バンガードも、個別の勝ち組を探すより市場全体を保有する「干し草の山を買う」という考え方と、幅広い分散を投資成功の原則として紹介しています。参考:Vanguard「Own the Haystack」Vanguard「Four timeless principles for investing success」

ウォーレン・バフェット|良い事業を長く持つ

バフェットから学ぶのは、株価の動きより企業の事業を見ることです。利益を生み続ける力、競争優位、経営の質を確認し、理解できる企業を長期で保有する姿勢は、個別株を選ぶときの軸になります。

個別株の「質」を確認する

私は日本の高配当株などを買うとき、利回りだけでなく、利益とキャッシュフロー、財務、減配の可能性を確認します。高配当でも事業が弱ければ、長期保有には向きません。

一方、バフェット自身のような集中投資には、企業分析力と大きな値下がりに耐える力が必要です。一般の個人投資家向けには、バフェットも低コストのS&P500インデックスファンドを使う考えを示しています。参考:Berkshire Hathaway 2013年株主向け書簡(PDF)

ベンジャミン・グレアム|安全域を持って買う

グレアムの「安全域」は、企業価値を楽観的に見積もりすぎず、想定違いが起きても致命傷になりにくい価格で投資する考え方です。良い会社でも、価格が高すぎれば期待どおりの収益にならないことがあります。

買わない判断にも使う

割安指標は入口であり、低PERや低PBRだけで買うものではありません。業績悪化で安く見える「バリュートラップ」もあるため、企業の質を確認するバフェットの視点と組み合わせます。参考:CFA Institute「Margin of Safety」

ジェレミー・シーゲル|株式と配当を長期で育てる

シーゲルは、短期では株価が大きく変動しても、長期では株式が有力な資産になってきた歴史を研究しています。また、話題の成長企業を高値で追うより、適切な価格と配当を重視する考え方も示しています。

配当は使う前に再投資する

現役で収入がある間は、受け取った配当を再投資して保有株数を増やします。ただし、配当利回りが高いこと自体を安全性とは考えません。配当を続けられる利益と財務、増配余地を見ます。

退職後は、配当の一部を生活費に回せる可能性があります。資産をすぐ大きく売らずに済む選択肢を増やすことが、私が配当株を持つ理由です。参考:Wharton「Stocks for the Long Run」Wharton「Jeremy Siegel’s Latest Book Lays Out the Future for Investors」

レイ・ダリオ|異なる環境に備えて分散する

ダリオのオールウェザーの発想は、景気やインフレを正確に予想するのではなく、異なる経済環境で力を発揮する資産を組み合わせることです。Bridgewaterの一次資料では、株式・債券・コモディティ・現金などの環境特性と、リスクを均衡させる考え方が説明されています。私はその基本を参考に、個人で扱いやすい債券・金・現金を守りの役割にしています。

退職前の「守り」を任せる

50代は退職までの資産形成期間が短くなる一方、退職後も20年、30年と運用が続く可能性があります。そのため株式の成長力を残しながら、退職直前・直後の下落と取り崩しが重なる「収益率配列リスク」にも備える必要があります。債券・金・現金はそのための選択肢ですが、持てば損失を防げるわけではありません。

注意
ダリオの運用をそのまま再現するものではありません。機関投資家向けのリスク配分やレバレッジは複雑です。個人では、役割の異なる資産を持つという基本だけを取り入れます。長期債ETFは金利上昇時に価格が大きく下がることがあり、金も株式と同時に下落する場合があります。現金にもインフレで購買力が下がるリスクがあります。

参考:Bridgewater「The All Weather Story」Vanguard「From assets to income」FINRA「Bonds」World Gold Council「The relevance of gold as a strategic asset」

5人を混ぜた「Johnny式」の投資ルール

1.土台は低コストの国際分散

新NISAでは、広く分散された投信をコアにします。個別株の結果だけで資産形成が決まらない構造にします。

2.個別株は「質」と「価格」の両方を見る

バフェットの企業を見る目と、グレアムの安全域を組み合わせます。良い会社だからどんな価格でも買う、安いから業績を見ずに買う、の両方を避けます。

3.配当は利回りより継続性を見る

シーゲルの長期・配当再投資を取り入れます。減配リスクを考え、1銘柄や1業種へ集中しすぎないようにします。

4.債券・金・現金を保険として持つ

守りの資産は、株式より高い利益を狙うためではありません。株価下落時にも慌てて売らず、運用を続けるために持ちます。

5.予想ではなく入金で配分を直す

米国株や大型成長株の比率が高まったからといって、一度に売却して相場を当てにいきません。今後の積立先を全世界株・米国以外の株式・債券・金へ振り分け、新しい入金で少しずつ整えます。

今後の投資戦略へどう生かすか

役割主な考え方今後の行動
成長の土台ボーグル新NISAで低コストの国際分散を続ける
個別株バフェット+グレアム利益・財務・配当継続性と買値を確認する
配当シーゲル現役中は再投資し、銘柄と業種を分散する
守りダリオ債券・金・現金を積み増し、退職前の下落に備える

具体的には、既存の米国資産を配分調整だけを理由に急いで売らず、今後の入金を米国以外の株式や守りの資産へ回します。日本の配当株は、利回りではなく事業と財務を確認しながら保有します。

関連する実践記事
現在の保有状況を踏まえた具体策は「50代・退職まで5年の投資戦略」、資産配分の改善履歴は「ポートフォリオ改善の実例」でまとめています。

良いとこどりにも弱点がある

複数の考え方を混ぜると、都合のよい理屈で売買してしまう危険があります。株価が上がればバフェット、下がればダリオというように、その場でルールを変えてはいけません。

  • 資産の役割を事前に決める
  • 見直しは原則として年1回にする
  • 短期の予想で全売却・一括購入をしない
  • 高配当や金も元本保証ではないと理解する
  • 生活防衛資金と投資資金を分ける

年1回確認するチェックリスト

  1. 米国・日本・その他地域への偏りは大きすぎないか
  2. 1銘柄・1業種への集中は許容範囲か
  3. 投信の信託報酬や保有コストは高くなっていないか
  4. 配当の原資となる利益とキャッシュフローは維持されているか
  5. 退職後数年分の生活に備える現金・守り資産は足りるか
  6. 不足する資産へ、次の1年の入金を振り向けられるか

新NISAの制度と積立の基本は「新NISAのつみたて投資枠とは?」で解説しています。これから始める方は「株式投資の始め方7ステップ」も参考にしてください。

まとめ|思想ではなく、自分のルールに変える

ボーグル、バフェット、グレアム、シーゲル、ダリオの考え方には、それぞれ得意な役割があります。私は、低コスト分散を土台にし、企業の質と価格を確認し、配当を再投資し、債券・金・現金で守りを補います。

大切なのは、5人の配分をコピーすることではなく、自分の年齢・収入・退職時期・値下がりへの耐性に合わせて、続けられるルールへ変えることです。私も相場を当てるのではなく、年1回の確認と新しい入金で改善を続けます。

投資に関する注意
株式、投資信託、債券、金などの金融商品は値下がりし、元本割れする可能性があります。本記事は特定の商品や売買を推奨するものではありません。制度・手数料・商品の最新情報を公式サイトで確認し、最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。

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